英語力をのばしたい人必見!目的別にみる英語塾選びのポイントと勉強法のコツ
英語を学ぶなら吸収力が高い小学生からはじめるのがよいといわれています。
実際、小学生から英語を学ぶメリットは多いようです。小学校でも学年によっては授業に英語があります。
ただ、メリットの陰にはいくつかのデメリットも存在しています。小学生から学校外で英語を学ぶデメリットを5つ紹介します。
人間は生まれたときから置かれている環境に順応して成長します。言語の習得も、親や周囲が話す言葉を自然に身につけるのが通常です。
日本人が苦手に感じる英語でも、英語圏の子どもであれば、とくに勉強することもなく使えるようになります。これは、日本人が日本語を話すのと同じことです。
しかし、その母国語を習得するべき小学生時代に英語を学ぶことで、日本語の学習にあてられるべき領域が減ってしまい、結果的に日本語が不完全になってしまうおそれがあります。
そればかりか、どちらも中途半端になってしまう可能性も考えられるのです。
いまのところ、小学生から英語を学ぶ子どもは主流とはいえない存在です。小学校での学習がはじまる学年であっても、塾などに通ってまで学ぶ子どもはまだまだ少数派といえるでしょう。
住んでいる地域が英語教育に熱心で、子どもの多くが小学生から英語を学んでいるなら問題はありません。しかし、ほとんどの子どもが英語を学んでいない状況の場合、子どものコミュニティから浮いてしまうおそれがあります。
まず、時間的な問題として、英語の学習にあてている間は他の子どもと接することができません。そのため、話題についていけなくなったり、疎外感を感じたりする可能性が出てきます。
さらに、子どもは「大人の対応」をしません。異質なものにはストレートな反応を示すことが珍しくないのです。一人だけ英語を学んでいることに対して、悪い意味で特別扱いされるかもしれません。
一人だけならともかく、少数の子どもが英語を学ぶ場合、お互いをライバル視することも考えられます。切磋琢磨するなら好ましいことですが、問題は敵意をむき出しにする闘争と化す危険性があることです。
ここに親が参戦すると、トラブルが拡大することもありますし、子供同士よりも親が熱くなると歪んだ状態になり得ます。
これは、子どものコミュニティの問題にも通じることですが、小学生から英語を学ぶことで、その分だけ他の遊びや学びをする機会がなくなります。小学生時代にしかできないような活動を、ある程度は制限してしまうということです。
小学生から英語を学ぶデメリットの中でも、根底から英語の学習を無意味にさせてしまうのが、宝の持ち腐れになってしまうことです。現在のところ、日本はあくまでも英語なしで生活できる文化圏であることに変わりありません。
もっといえば、英語なしで生活できてしまうというよりも、生活するうえでは日本語以外の言語の使用は邪魔になります。相手が日本語は理解できるが英語は理解できないという環境において、英語を話すという選択はないでしょう。
そのため、英語をしゃべる機会がなく、小学生から英語を学ぶことが無駄になってしまうのです。
さらに、普段使うことがない外国の言語をいつまでちゃんと使うことができるかという問題も生じます。ネイティブスピーカーであれば、たとえ使用しない期間が長くても忘れてしまうということはないと考えられます。
しかし、日本に住む日本人の小学生が学んだ英語です。使わないまま年月が過ぎれば、忘れてしまっても不思議ではありません。
小学生から英語を学べば安心できるかもしれませんが、できるだけ自主性を尊重してあげましょう。
親の顔色を見て「行きたい」というのなら、それは子どもにとって学ばなければならない科目に変わってしまった証拠です。義務になると苦痛に感じるため、体験で様子を見ながら気持ちを探ってください。
「子どもが英語を習っているから、家でも英語で会話しよう」そう考えて実践する人もいるかもしれません。
ただ、親が英語を話せるなら問題ありませんが、苦手意識があるにもかかわらず子どもに合わせると、間違った使い方を教えてしまう可能性もあります。
英語で表現することのできない感情も湧いてくると思うので、無理に合わせず塾や英語教室などへ任せましょう。「ご家庭でも声をかけてください」と言われたときは、家族みんなで英語を楽しんでください。