英語力をのばしたい人必見!目的別にみる英語塾選びのポイントと勉強法のコツ
ここでは、英語に苦手意識のある小学生のお子さんを持つご父兄向けに、小学生が何故英語を苦手になってしまうのか、その理由を上げています。原因を知ることで、もっと楽しく前向きに、英語に向き合ってもらえるように対策を考えていきましょう。
大人も、楽しいと思えることは前向きに取り組むことができますよね。子どもだって同じです。ただし、大人は多少「つまらない」と感じたことでも、ある程度は取り組む意義や楽しみを見出す工夫をしていくことが出来ますが、それは小学生ではかなり難しい注文です。
ですから、まずお子さんが今行っている英語学習を「つまらない」と感じているようなら、その教材や内容を見てみましょう。幼児から小学生に、楽しい、自ら取り組みたい、と思ってもらうには、そのコンテンツや教材の内容、提示の仕方にある程度工夫が必要で、何よりも「勉強」と感じずに触れてもらえることが理想的。実際に触れる子どもと一緒に探すのも良いでしょう。
単純にお子さん自身のレベルと授業の内容が合っておらず、なおさら難しく思ってしまう場合です。これも大人のケースと同様ですね。理解しようと踏ん張っても、授業についていけず遅れてしまったり、お子さんのせいではないのに、お子さん自身も「自分はできない」と落ち込ませてしまうこともありますから、都度確認するといいかもしれません。
また、検定などに向けて、いきなり文法を詰め込んだり、暗記をさせたりしている場合も、楽しい、というよりも勉強の色が強くなってしまいます。文法などは学ぶのに、かなり論理的な思考が必要ですが、小学生でそのように考えられるのは早くとも高学年頃だと言われています。まずは楽しんで取り組み、自身を持てるような内容であるといいでしょう。
どんな勉強も、習い事でもそうですが、学びは内容を順序だてて理解し、それを積み上げていく作業です。ひとつでも理解できないまま進んでしまえば、進むごとにどんどん理解できる事柄も減ってしまい、授業についていけず、劣等感を抱いてしまいます。
先述の通り、お子さんの学習レベルを確認し、把握して、確実にできるところから、英語は楽しいものであるという意識を取り戻せるようにしていきましょう。
暗記の勉強は、「詰め込まれている」というイメージが、大人でもあるのではないでしょうか。子どもならなおさらです。さらに、暗記をする先には、出来ているかどうか確認するテストがあることが想像がついていて…となると、もう「楽しい」と思えるのは、記憶力が高い子や、テストが好きな子くらいではないでしょうか。
単語など覚えることはもちろん必要ですが、ただ机に向かう暗記の要素だけでなく、それ以外の学び方とのバランスをとれるといいでしょう。
英語が正式に小学生の授業として導入されたのは、2020年のことです。ですから指導する小学校の先生方は、もちろん自身が小学校の頃には英語の授業はなく、受けたことがありませんし、指導法も学べていない場合もあり、どのように進めればいいかを試行錯誤しているという現状があります。ですから、英文を書かせることや、ペーパーテストの結果などのできたかできないか、で判断せざるを得ず、それが子どもたちのやる気を減少させる一因となっていることもあると考えられます。
先述の通り、授業内容や使用するコンテンツが、子どもが楽しいと思えるものであることが重要です。幼児~小学生の時期は特に、学習という側面よりも、ゲームや遊び感覚で、勉強と思わずにできるもので、覚えたフレーズを友達や家庭の中に実際に取り入れて一緒に楽しみ、身に着けていければ、苦手と思わずに英語に自ら触れていけるでしょう。
もちろん一人一人の発達段階に合わせることも重要ですが、特に幼児期にはダンスや歌を取り入れるのも楽しめます。体を動かすことが好きな子、音楽が好きな子はそのまま継続していければ良いでしょうし、その子に合った、その子が楽しめる英語での楽しみ方を探していきましょう。
大人の学習方法では「とにかく書く」「読む」「そのためには文法!」となってしまいがちですが、幼児期から小学生までは、「聞く」「聞こえたままを口に出す」ことが推奨されています。幼い頃から英語に耳を慣らすことで、リスニングに苦手意識を感じなくなることや、聞いたままをまねすることによって、その頃から「英語を口にすることの抵抗感」や「恥ずかしさ」も感じることが軽減されることがあります。
歌などでうきうきと楽しみながら、耳や口を慣らしていけるといいですね。また、単語だけでなく、簡単で使えるイディオムなどがあれば、一緒に覚えると意味も入ってきますし、ゆくゆく喋ろうと思えた時に使える言葉も増えていきます。
それでは、お子さんが自ら楽しんで英語に触れるために、ご父兄はどのような手助けをすればいいのでしょうか。
ご家庭で、お子さんの英語学習に興味を持つことや、一緒に関わることが良いでしょう。お子さんが英語を身近に感じられるような環境が理想的です。辞書をすぐ手に取れる場所に置いておき「これって英語でなんて言うんだろうね?」と一緒に調べたり、一緒に英語の曲を聞いて楽しんだり、「海外にいく機会があったらこんなことをしてみよう」など目標を立ててみるなど、とにかく共に楽しんでご父兄の方も学べるようなスタンスなら、きっとお子さんも苦手意識なく身に着けていけるでしょう。